『この人と20年』第二回 沼澤尚×mittan×Grace 対談

この20年の間、いろんな方々に様々な教えやアドバイスをいただいて今に至るわけですが、中でもとりわけある時期お世話になったお二人を今回はゲストに招きました。

ジャコウネコというバンドを脱退して、フリーのドラマーとして歩み出そうとしていた時期、私は精神的にとても不安定な日々を送っていました。
自分の選択が本当は間違っていたんじゃないか?という自問自答の繰り返し。
そしてフリーのドラマーとして私はやっていけるのか?という不安。

それを直接おふたりに相談したことは、あまり無かったけれど、会うといつも私に光を与えてくれる存在でした。

沼澤さんは、いろんな音楽を私に教えてくださったり、沼澤さんのいろんな現場のリハーサルを見学させてくださったり。
それはもう、いっぱい吸収することがあってそして私がフリーのドラマーとして進んで行きたい道を見つけるヒントをいただいた恩人です。

みったんはshow-yaの主催するイベント「ナオンの野音」に参加させていただいてからの付き合い。先輩なのにも関わらず、同じ目線でいてくれて、私のつまらない話をいつも聞いてくれている懐の深いヒト。

2時間にも及ぶ長時間のtalk sessionでしたが、とても興味深い内容ばかりでした。

 
沼澤尚×mittan×Grace

  
 

~1989年を振り返る~

沼澤さん

N
ジャコウネコデビューから20周年ってこと?
G
そうですそうです。メルダックでデビューして、、、。
13catsもそうじゃないですか?
N
出したの?、、、1989年だから、、、そうだね。
G
たしか同じデビューで、同じメルダックだったので。
N
そうかそうか、、。
G
13catsで日本上陸みたいな感じですか?
もちろんその前もツアーサポートでやってたとしても、、、。
N
日本上陸はあれが初めてだよ、ボビーウーマック、87年。
G
ツアーでは来てるけど、、、その~なんていうのかな。
ちゃんとこうCDを、、
N
CDがでたの?どっちが先だろう、、13catsが先かなあ、
チキンシャックよりも、ああそうだ13catsが先だ。
G
ふむふむそうかそうか。
N
そうだ~、、、親父の葬式の日だったんだ、、。
5月の21日。
G、M
へえ~。
N
親父の葬式で、義理の姉の誕生日だったんだ。
G
5月の21日?89年の?
N
そうそう。
G
ジャコウネコは1ヶ月後だ。デビュー、6月21日(笑)
M
へええ~~~。
N
本当?そうかそうか~。それでだって俺その年の年末にチキンシャックで来たの。
チキンシャックのドラマーがいなくなっちゃったとかいって(笑)
アルバムレコーディングのスケジュールがあるんだけど来れないかって言われて。
行きますって言ったら、その人がとうとう見つかんなくってライブもできない?
とかっていってツアーをやったの。
G
ほうほう。
M
そうなん、、、
G
へえ~。なつかしい~
N
それが1989年。20年前だあ、やばい。
G
そうかあ、ミッタンは89年はもうけっこうグイグイいってたよね(笑)
M
89年は、、ちょうど武道館とか。
N
show-yaっていつ?
M
85年デビューで、、、ちょうど一番やってたときかな。89、90年とか。
N
89、90年くらい?、、、武道館2デイズとかやってたの?
M
全然(笑)一回です一日です。
N
でもこないだNHKホールいっぱいだったんでしょ?俺行けなかったんだけど。
M
ああ、、、2005年に復活して、、、。
N
それでNHKホールでしょ?
M
そうですそうです。
N
それでなに、全員オリジナルメンバー?
M
そうですそうです。
N
すごいねえ~。
G
ホントすごいねえ。
んでね、ジャコウネコの昔のアルバム聞き直してみたの。
M
うん。
G
いやあ~もうホントさあ、、、
N
今じゃできないでしょ?
G
ごめんなさいって感じ(笑)
N
でもこれはこれですごいって思わない?
G
いやあ、できないこといっぱいあります。
N
できないでしょ?!
G
え?沼澤さんもあるんですか?
N
あるよ!俺この前あれ手に入れて、びっくりしたの。
13catsが高中さんのバックやったときのDVD。
G
え~、ちょっと待ってください。そんなのあるんですか?
N
そのときはビデオとライブアルバムで出たの。1990年。
だから2枚目出たときツアーで呼ばれてみたいに。
G
マジすかあ?
N
でもそれがDVDになって出て!ええ?とか思って観てみたらすごいのよなんか。
なんていうのかな、、ああこの時こんなにいいんだ、みたいな。
G
そっかそっか。
N
今こんな感じにできないわ。
M
そんなことあるんだ、沼澤さんですら。
N
すごいんだよなんか、、、。すごい音してるけどね。
全部トリガーとか使ってたから。
G
トリガー?!
N
そうだよ。だって俺スネア全部並べててエレクトリックのタムみたいになったり、、、
全部打ち込みのアルバムだったのよ。でそのアルバムの音源を全部トリガーにして。
M
ふう~んそうか。
N
あの頃パールがセンサー出したじゃん?
M
はいはいはいありました。
N
1990年。
M
うわあ~。
N
だからタムも、、、タムっていうかスネアも思いっきり電気タムみたいな音になったり、
あといろんなエフェクトが仕込まれててここのリム叩くとストリングスが出てきたりとかやってんの(笑)
G
それ絶対今はないですよね(笑)沼澤さんの中に。
M
うん、ないない。
N
でも、そうか!とか思って。まあ神保さんってこれやってんだよな今、みたいな。
G
うん!でも沼澤さん早い!早かった。
N
でもすごいわけよなんか。ものすごいパターンとかやってんの。
そのなんていうの?
ここのここを叩くと変な808(注:ローランド社のリズムマシーン。通称ヤオヤと呼ばれていた名器)みたいな音が入ってて。
で、リム叩くとその音が出てきてってとかを、やってんの(笑)
G、M
へえ~すごい。
N
今出来ないかもとかいって(笑)面白いよ、でも。
G
すごいねえ~。ミッタンもトリガーとか使ってやってたことある?
M
トリガーはねえ、試したけど結局使ったことない。一回も無くて、、、。
N
俺すっごいやってたよ、シモンズとか持ってたし。
M
シモンズ!流行った~シモンズ~。
N
シモンズとかも持ってたし。
だってレコーディングとかでもトリガーやってレコーディングしてたもん。
そのころめちゃくちゃやってたから二枚目って。13catsの二枚目。
すごいそういうことをやってた、89年とか90年とか。ライブですごいやってたよ。
G、M
そうかあ~。
N
でもその時だけだった、、、。
G
ふふふふ(笑)
N
観てびっくりした、こんな事やってたんだって。
G
ようしアマゾンで買ってみっか!(笑)
N
なんかyoutubeで観れるんじゃない?
1990年、高中さんライブとか入れれば出てくんじゃない?
G
あ、そうか!観てみよ。
N
だってすごいのあるじゃん、youtubeって。えええ~~~みたいなの。
G
沼澤さん自分のレア映像とかって、、、。
N
あるあるある。
G
どんなのですか?
N
あれがあった。13catsのプロモーションビデオ。
G
うわ~観たい!
N
プロモーションビデオが結構テレビで流れた時期があったのよ。
ミュートマとかああいうの。(注:テレビ神奈川の音楽番組)
G
はいはいはい。
N
youtubeってすごいよね。観てると止まんなくなる。


~身体について~

G
今日は沼澤さん仕事だったんですか?
N
いやないない。今日はねえ、ジム行ってねえ、身体を一回ちょっとね。
身体触られるまでわかんなかったんだけど去年の後半あまりに毎日ドラム叩いてて
疲れたかもって一瞬思って(笑)
このままじゃ夏までもたないですよとか言われて。もうびっくりしちゃって。
激痛、体中。で、正月、寝てたんですけどって言ったら、
いや、失礼ですけど高校生だったら寝たら治るんですけどって(笑)
G
(笑)いや、ごもっともです!
N
でも今やりながらやんなきゃいけないから。
でも正常な身体に戻りますか?って聞いたらそれは無理ですねって。
なんでですかって聞いたら、長期ちゃんとやすめば戻るけどって言われて。
M
すごいですもんね、スケジュールとか。
私の知り合いの整体師の人が観にきてて、沼澤さんのプレイ観て、
叩きながら身体を調整してる,治してるって言ってて、すっごいなあ~って(笑)
だからあんなに長く叩けるんだって。
N
それねえ、誰かに言われたことあるんだよね。
いや、一曲ずつのライブとかならまだいいんだけど、
二時間ノンストップとやってるじゃん、よく。
G
ああ~、あれは大変だよ~!
N
ああいうのが多いから。
こないだミッタン観に来たときは人数多かったから出たり入ったりしたけど。
二時間とかだとウワ~って。
G
沼澤さんでもそんなふうになるんだあ。
N
なるよー。いや、やれるのね。
前は出来なくなりそうになるから水泳行ったりスポーツマッサージ行ったりしてたけど。
でも行きだしてから今度は全然疲れなくなっちゃて、だからやれるからやってたのよ。
だから何もやってなかったらとっくに終わってますよって。
え?全然やれてるんですけどって。
でもそれはやれてるけどさすがにここまで緊張しちゃってるとって。
睡眠障害になっちゃって。
曲のこととかでいろいろ考えて寝れないのかと思ってたら、
自分が思ってるより身体が張っちゃってて、緊張しちゃってて。
G
そうだね、そうだね。
N
で、ほらツアーとかで毎日違うベッドでとか寝れなかったりとかするじゃん?
お酒飲んでもさあ、そのときは眠りにはつけるけど。
M
眠りが浅くなっちゃう。
N
で、筋肉弛緩剤とか誘眠剤とかガンガン飲んで寝てたんだけど。
G
うええ~、そうだったんだ。
N
それでだから休みだから抜いて、なにも飲まないで寝なきゃって寝たら、
30分寝たら1時間起きてとか。
それで行ったら、こんなんじゃ寝れるわけないって言われて。
G
そうなんだ。
N
まあそれで寝れるようになったんだけどね。わかんないよね?わかんなかった。
G
出来る人って怖いね!
N
それは言われた。
だから「トレーニングとかやって鍛えてるのはいいんですけど、
やれちゃってわかんなくなっちゃうから」とか言われた。
でもやれたほうがいいからバランスをとらなきゃいけないんだと思うけど。
自分が痛いと思ったらもう遅いって。
その前に来ないとだめですよって言われた。
G
大変だあ。
M
グレースのこないだのドームの沢田さんのやつって、、、
N
それテレビでやんないの?
G
やりました。
N
もうやっちゃったの?どこで?
G
NHK。
M
叩き続け?
G
MCが基本無いから。
N
MCないんだ!?
G
MC無くて2部構成で、とりあえず80曲あったから。
N
うえっ(笑)
G
で、微妙なテンポ感の差があるから、
ヤマハのクリックステーションがテンポのプリセットが100曲ついてて(笑)
N
へえ~100曲。一個とばしちゃったりすると最悪でしょ。
G
大変ですよ。
N
次が95なのに96までいっちゃったり、、、。
G
あ、でもプラスとマイナスがついてるから。
N
マイナスついてるんだ~!
G
ついてました~。
N
マイナスついてないよ~タマのね。じゃあ一曲戻れたりするんだ。
G
うん。
N
タマの過ぎちゃうと大変なんだよ。

沼澤尚×mittan


~時系列のスゴイ記憶力~

G
最初に沼澤さんをみったんに紹介してもらった時、ナオンの野音のリハだったな。
下のスタジオに沼澤さんいるよって。
N
どこ?
G
つづきスタジオ。
N
俺なにやってた?美奈子さんかなあ?
G
90年の話だよ?
N
90年、、、陽水さんだ。
G
90年でもう陽水さんやってるの?
N
やったやった。
G
沼澤さんってすっごい駆け足で日本に馴染んだんだ。
N
いやいや、でもそのときライブのたびにいちいち飛行機に乗って来てたんだもん。
成田空港からそのままスタジオにリハ行ったりしてたよ。
G
かっこいい!
N
その頃はまだそういうことやってたの。
陽水さんが山木さんが出来ないとなると、他に日本にドラマーがいないって言って。
でも久々にライブを突然年末に陽水さんがライブやりたいって言い始めて。
でもそんな小屋とかあいてないからどうするかっていって。
したら普通のライブ終わってから夜一時からやるっていって。
パワステとチッタで3~4本ずつやったの。
M
わたしパワステ行きましたよ!
N
本当?それのリハだと思うよ。
G
すごい記憶力いいですね。
N
つづきスタジオってそれしかないもん。陽水さんか美奈子さんか。
でも、みったんに会った方が先だよね。
でも、それはパールつながりで先に会ってんでしょ?
どこで会ったのかは覚えてないけど。何処であったんだっけ?
吉沢さんかなんかが紹介してくれたんだっけ?なんかそんな感じだよね?
M
そうですね、、、。最初は、、、パールの合宿は、、。
N
パールの合宿はだって俺高中さんのツアーのときだから199~、、、。
俺とキャットとパールとアルマッケイと行ったんだ!
G
そうそう!うらやましたったんだもん、ミッタンから聞いて。
みったんが沼澤さんが来るって教えてくれて。
それで私『ウゲエッ!今一番見たい人かも』って言って。
N
そうだよ!高中さんのツアーをやってるときに俺ら日本に居たから行ったんだよ。
その時?俺一番最初の時。
M
その時は行けなかったんですよ。その次、、、。
N
その時はねえ、自分のクラスとかはやってないんだよ。ただクリニックを。
M
それは私行けてなかったんですよ。映像は観たけど。その次の時かなんか。
N
それ誰がき来てた?クリニックは。
M
クリニックは誰も来てなかった。
N
え?そんな時ある?いや、、、、
M
ああ、そうだその時は、、、
みんなで、、、ドラム、、、
N
それ92年?
M
92年。
N
それあれだぁ。要するにMRが世に出るって言うんで、
講師全員がMRの新しいセットを各部屋に置いてレッスンをやってたんだ。
G
ふうん。
N
俺使ってんのそのドラムだもん。そのまんま、ヘッドも
G
ええホント?
N
92年。あれ92年でしょ?MRって出たの。
G
その時系列が全部入ってるのが沼澤さんっぽいなあ。
N
覚えてる。俺このドラムっていつ手に入れたんだっけとかよく覚えてるから。
G
(笑)そっかあ。
N
だってZはチキンシャックのレコーディングの時、、89年。
で、次に91年とかに俺LAオールスターズ、、
G
LAオールスターズは私観に行った
N
何処に?郵便貯金?
G
郵貯。うん観に行きました。
N
あそうか、じゃその前だ。その前に一回来たんだよ。
そん時はジュリアナでやった。
ジュリアナとマハラジャと名古屋のボトムラインとかでやったの。
そのときにレンタルドラムで来てたドラムが、MXで
それシアターのドラムに、、、しちゃったの。
G
あは~ん。
N
で、その次がMR。
G、M
ふううん。
N
覚えてる。
G
よく覚えてる。
M
ん~すごい、わたしそこまで覚えて、、、
N
何の時になんかほら。
何のきっかけでセットがっていうのは覚えてる。
M
む~ん。
G
私は沼澤さんにロスに行った時にギターセンターに連れてってもらったことある。
N
そうだ、スリンガー、、ラディ、、、えっと
G
WFLの
N
WFLの、ピッコロね?
G
ピッコロ。これいいんじゃないの?って。
N
持ってる?
G
持ってますよ~。
買ってすぐその日のレコーディングで沼澤さん使ってくださって(笑)
そう。あれ大事にしてますよ。
M
わたし沼澤さんとロスで私とさとちゃんと、、、show-yaのベースの、、、
三人で食事一回したことあるんですよ。
N
え?何処行った?
M
記憶が、、、。
N
それshow-yaで来てた時に?
M
show-yaで行ってた時だと思います。
N
え、でもその時ってさあ、ロキシーで演奏した時じゃないでしょ?
M
じゃない。
N
だってその時俺会ってないんだもん。俺ただ観に行ったんだもん。
俺まだみったんに会う前にライブを先に観てるんだもん。ロキシーで。
G
ふーん。
N
俺とギャドソンと二人で観にいったんだよ。
G
ギャドソンとお?
N
そう。
G
みったんすごい!
M
後から聞いてびっくりした。
N
あれだけすっごい覚えてる、ロックンロール。
M
その数年あとにボーカルがステファニーになって、学校に遊びに、、、
N
そうだ!で、うちの学校に来たんだ。
M
学校をなんか見学に行って。
N
で。どこで飯食ったんだ?その辺で飯食った?
M
その辺りだとお思う、、、
N
サンドイッチとかそんな感じ?学校の裏とかで?
M
多分。で、バスケとかやっててテレビで。
N
屋内?
M
え~、、、。ものすごい緊張してあんまりしゃべって、、、(笑)
N
え~どこだろうそれ。それあの辺。?ようするにハリウッド、、、
M
近辺だったとおも、、、
N
どこいったんだろう。メキシコ料理じゃないよね?違うね?
歩いていった!車に乗っていった?俺の。それは覚えてない。
M
緊張してなんかもう
G
はははは
N
覚えてないなあ、、、、。そうだ。でも学校に来たのは覚えてる。
学校にさあ、スティーヴ・ガッドが来た時の、
ガッドのクリニックの映像が、何故かyou tubeにあがってんの。
G
どういう風な、、
N
あれだからビデオ誰かがなんかもうライブラリーからパクったんじゃないの?
すごいのいっぱあるからさあ、あの学校って。
ジェフの映像とか全部残ってるからね。俺音だけは持ってるけど。
G
十分ですよ。音だけ持ってるだけでも。
N
俺だってバスドラの前にこうやってラジカセこうやってやって、、、、
カセットまだ持ってるもん。すっごいよあれ!
G
すごっ!
N
俺が学校行ってたとき、25年前。ラジカセこうやって一番前で(笑)
録った音!すっごい音してるよ今聞いても。
TOTOがグラミーとった直後。
アイソレーションっていうアルバムを今録るんだとかっていって新曲をそこでやったの。
G
ふうー。
M
いいねーなんかいいねー。

~好奇心、探究心~

G
いい時代にロスにいていいなーほんとにー。
N
今行こうとは思わないけどね。自分が今、二十歳だったら。行かないでしょ。
G
行かないよねー。
N
行かないよねー。
G
でもそういう気持ちが大きくなったから日本の方で活動しようって思ったんですか?
N
いや、でも日本に来ようと思ったのはシアターブルック。
G
あ、そうなんだ。
N
日本にいるのが多くなってくると日本にいるほうが
アメリカにいるより世界の音楽が聴ける量が全然多くてびっくりして。
G
それ言ってましたね。
N
だって東京にいるとみんな来るじゃん、世界から。
ロサンゼルスには来ないもん。もっと全然閉鎖的だよ。
だって言葉わかんないのにみんな聴くじゃん。アフリカだフランスだなんだって。
アメリカって英語じゃないと聞いてくんないし。
なんていうか、ワールドミュージック的なところはすごい薄いよ。
G
たしかに。それわかる。
N
ワールドミュージックっていうのがもしあるとしたら、
ジャズフィールドに於けるみたいになっちゃうのよ。
だからブラジルの音楽はあくまでジャズの一部みたいな。そんな扱いだったのよ。
え~これ全然違うじゃんって。でもそれは日本に来ないとわかんない。
日本に来たら何だかいろんなヒトがガンガン日本に来てるし。何これ?って。
で、ジョビンが死んで、そのジョビンのトリビュートっていうのを
ハリウッドホールでやった時に
ガルコスタが出たから観に行ったわけよ。ガルコスタの出番が最後なのね。
でその前にアメリカのジャズのヒトたちがいっぱい出るわけよ。
ハービーハンコックとか。そこは盛り上がるのね。
で、ガルコスタが出てきたらみんな帰っちゃったの。
向こうの国って言って。これを観にきたんじゃないの?って。
飽きちゃってんの、もうBGMになっちゃって、
ガルコスタのときはどんどん客が居なくなってっちゃって。
何でハービーハンコックやると盛り上がるの?みたいな。
それがそういうのがだんだんこう、、、。
それが日本には無いんだよ。
G
なるほど。
でもなんかやっぱ、ミッタンはよくLA行ってたから、違うかもしれないけど
なんかやっぱりLAは憧れるけどねえ。
N
そん時いたのは良かったけどね。
でも、要するに何て言うの?
ヨーロッパで流行ってる音楽がアメリカには来ないけど、日本では流行ってたとか。
俺やっぱアシッドジャズだ、レアグルーブだって
90年代に流行ったのが日本で流行ってんのがすっごい面白いなって。
せいぜい soul to soulぐらいだったから。アメリカは。
それ、日本にいるとCD手に入るし。
で、来たんだよロスにいる時にジャミロクワイとか。
だけど人なんか全然入ってないの。
ほんと小さなとこで演奏してたもんジャミロクワイとか。
イベントみたいなクラブっぽいところで演奏しててもみんな通り過ぎちゃうの。
何これ?みたいな。
ちょっと待って!ジャミロクワイって日本で武道館とかでやってない?みたいな。
G
そんなアメリカって閉鎖的なんだあ。
N
閉鎖的っていうか偏ってるなって思ってたの。
ていうか日本東京にいるとなんでも観れるのにっていうか。
でシアターでイベントとかフェスとか行くと面白いことにいっぱいなるの。
G
なるほどねえ。その沼澤さんのその探究心とか好奇心って何でしょうね?
N
(笑)別にこう何かないかな?とかって探してなくて、たまたま目に入って。
うわぁ~すげえ!何これ?って。じゃない?
G
そうですけど。パラボラアンテナついてるよ。
N
いやいやたまたま観たり聞いたりして、これ聞いてみよとかって。
テレビ観てでもそうだし。CDショップいって試聴できるからさあ。
片っ端から聴くじゃん。
M
それがすごい(笑)
N
CDショップにいかないと聞けないから。
G
最近聞いてないなあ(笑)タワレコとか行ってないなあ。
N
全然何時間でも居られるよ。
G
私も居られますけど。。。
N
で、行ってこれ買ってちゃんと全部聞こうっていうのも有るし、
試聴して、「あ、これ良かった買わないで」っていうのもいっぱいあるけど。
G
やっぱ情報は開いてないと入らないからねえ。
M
ああ~ん
G
みったんとわたし遊んでないよね。
N
えーでも毎週末いろいろやってるじゃん。
G
でもこれだけ忙しい方がライブをやってからライブを観たりするんですか?
N
観に行く観に行く。いっぱい。
G
これですよ。
M
えらい。
N
だって行くじゃん、自分が演奏しにいったときにいっぱい出てるじゃん。
それ観るじゃん
G
ま、それは観ますけど。
M
そっかそういう、、、
N
あとね彼ら(DJ)が回してるのそのまんま録っといてもらってもらったりよくしてる。
G
そうなんだ。
M
家でも聞くんですか?
N
家の中では聞かない。車の中かな。
G
ああ、あたしも車の中ですね。
N
家はねえ、だから聞くっていう感じじゃないのしか聞かないかも。
G
じゃあやっぱり耳休めの時間帯はあるんですね
N
だからもうなに、雨の音だけザアーとかいってるとか。
そういう時多いかも。ドラムがはいってない音楽のほうが多い。聞いちゃうから。
G
いや絶対的にそうなんですよ私も。
N
ドラムはいってない音楽聞いてる、、、流れてるほうが多い。
パソコンで何かをちゃんと聞かなきゃいけないっていう時はこう聞くけど。
DVD観るとか。
G
沼澤さんってやっぱり何かが出来てるなぁ、、、
N
出来てないよ(笑)
G
んにゃ、何かが出来てる。
N
みんなそうじゃない?
G
いやちょっと待ってください。大概出来てないんです。
N
いや、別に何か、、多分、やんなきゃいけないって思ってやると身に付かないんだと思う。
G
ふん。そうなんですよね。それは解るんですよね。
N
習い事と一緒で。お母さんにやらされたって上手くなんないじゃん。
G
そりゃそうだ、、、
N
いや別にその、、。いつでもじゃないよ。全然別に感じなかったら聞かないし。
あれがいいとか言われて聞いてみて、え?これのどこがいいの?とかも思ったりもするし。
言われて、ホントだって時もあるし。
M
そういういいよって紹介されたアーティストの話をインプットして家に帰ったら、、
N
忘れてる?
M
忘れてる(笑)それがまずダメだよね。
N
パソコンで検索とかやるとさあ、全然記憶残ってないからさあ。
だって書き留めたりしないじゃん。
だってそこに行けばまたそれが見れるって思ってるからあ。
だから、、残んないんだよね。
G
確かに流れてっちゃいますよね。
N
書かないし。手元になんにも残んない。
そこにあるから、、クリックすれば出てくるってわかってるから。
G
沼澤さんってメモらないですか?普段。
N
今日ここの地図とか書いて来たよ。プリンター持ってないから。 
G
そうなんだ(笑)
N
住所とか書いてでてくるよ。
G
じゃあちゃんと手を使う、、、。
M
iPhoneで全部スケジュール入れてあったりとか。
もう今年から書かないと覚えないから手帳に、、、
N
漢字忘れてるでしょ?漢字、変換はできるけど。
この漢字があってるのはわかるけど書けって言われたら書けなくなってる、いっぱい。
G
もうねえ、私も漢字検定のドリルとかたまにやってるもん。
N
すごいよ、もう忘れてて。いやでも書かなきゃって思ってる訳じゃないけど。
G
なんかねえ、やっぱねえ沼澤さんは何かやっぱりこう、レベルが底上げされてる。
当たり前じゃんって言いながら沼澤さんがやってることの途中で
私は挫けてる気がするなぁ。
N
でもやんなきゃいけないってやってるのは一個もないよ。
M
そりゃまたすごいな、それを言うとは、、、
N
いや、まああるよ。プレイヤーのコラムが、ヤバいあと二日だとか。それはあるよ。
でも書けないと一週間くらい遅れて、すみませんやっと書けましたみたいな。
っていうこともあるけど。
だから部屋とかき汚いけどね。部屋掃除しなきゃっていうのが出来ない。
G
感動しました。
やんなきゃいけないっていうのがひとつもないっていうのはすごく、、なんか。

~ミュージシャンとは?プレイヤーとは?~

N
ひとつもないっていうか、、。ドラムの話してたっけ、音楽の話してたっけ?
G
音楽の話です。
N
それはないかなあ。音楽のところでは。
だったらもっとちゃんとしたことっていうか、、多分やってるもん。
G
ちゃんとしたことってどういうことですか?
N
なんだろう。わかんないけど(笑)世間的にこう胸張って出来るようなこと?(笑)
G
今でも十分胸張れる。
N
じゃあ、例えば一ヶ月ね金土日、毎週ってオファーされたら自分のことが出来ないじゃん。
自分のことを犠牲にしてっていうとおかしいんだけど、、。
出来なくなるのが嫌なわけ。
G
でもそれは自分の立ち位置っていうのがちゃんとあるから、
それだから奪われたくないものっていうのがちゃんとあって、、、
N
両立できたらいいんだけどね。
G
でもそれは沼澤さんがバランスとってるからある立ち位置だと思う。
N
もうちょっとやれればいいなって思う訳よ。
G
いやもう、、もうやんなくていい!やんないで!
N
いや、って言うかね、違うのよ。
自分のやってることっていうのが余興でやってるように観られたくない訳。
でそれをそういうふうに自分のことを演出するのに5~6年かかってる。簡単にいうと
G
なんだろ、そのセルフプロデュースの感じ。
ちょっとここ聞かないと。どういうことですかそれって?
N
今俺がやってるシーンの、、。
例えば知り合うミュージシャンだったり知り合うお客さんだったり演奏しに行く場所。
っていうところが、誰かのバックとかセッションミュージシャンみたいなところの、
そっちがメインでこっちは余興でしょ?って風に思われないようにするには、
そっち側のヒトにどれだけこの人は真剣にやってるのか解ってもらわないと、
ちょろってやってるようにしか思われないわけ。
G
いや、でもプレイみたら全然、、
N
いや、それはねえ難しいんだよ。じゃあ例えばバックをやってるのだけを見た人にとっては、そこにいたドラマーでしょ?
G
ふんふん確かに。名前は沼澤で。
N
そうだよ。だって簡単にいったらさあ。
サンタナ。このひとみんなバックで使わないじゃん。
でもサンタナがBBキングのところに客演で来たら、ゲストで来たっていうさ。
自分のことをメインでやってる人が他の人ともコラボをやりますよ
って言う形にみせられるにはすごい時間がかかるんだよ。
G
すごくわかりましたけど、、
N
だから俺がブルースバンドやってるみたいなことっていうのが、、
「あぁ、普段○○やってる人でしょ?」ってのを無くするにはすごい時間かかる訳。
やっちゃってるからそういうコトを。
G
じゃあその時間のかけ方として何を、、、
N
だから自分が、自分のアイデンティティが出ていくモノと
そういう仲間とめちゃくちゃライブとCDとか出し始めたりとか。
G
なるほどなあ。
N
でもホント5~6年。もっとかかってるかなあ。
そういう意味ではシアターブルックだったりっていうのは良かったかなあ。
なんだけど、バンドのヒトっていう見られ方はし辛いよね。
じゃあそういうアンダーグラウンドなシーンに行ったときにこの人がどういう人で
今ちょろっとこういう所に顔出してるだけって風に見られないようにするには
そっち側のシーンにめちゃくちゃ顔出してないといけない訳。
G
まあそれもわかります。
N
で、でも有り難いことに話が来るじゃん。レコーディングとか。
レコーディングとかやると、そのままツアーの話が来たりする。
7月から11月まで毎週末なんですけど。えええ!無理です、みたいな。
やれたらいいんだけど。
エグザイルとかやりたいんだけど出来ないんだよ。
浅野さんやってたし、見に行ってすっごい良かったから。
頼まれるんだけど無理なんだよ。半年ですか、みたいな。
っていうかもう入っちゃってたりするから。
今年の3月から7月もスタジアムツアーやって次、、。長いの何十本とかやるんだって。
それがもうちょっと出来たらいいんだけど、出来ないんだよ。
G
まあそうですけどね。でもまあ何かうまくいく時もあるでしょうからね、それは。
N
やれるもんならやれるみたいな。やりたかったなあっていうのもあるけどね。
出来たらやりたかったみたいな。
G
出来たらやりたかったのって何ですか?
N
エグザイルは浅野さんがやってたから。
あの人がだからリハ中に死んで、
彼らは代わりのギタリストを連れてかなかったっていう。
G
男気だよね。
M
ふがあ~
N
替えのギターなんていないから連れてきません。
全員できて色紙に書いてお棺の中に入れてたし。
浅野さんが死んだ時の話をツアーでも全会場でその話をする、、。
で、DVDにも浅野さんのクレジットも入ってたり。そういう人達だったから。
G
それは男気だったんだねえ。
N
だからやりたかったんだけど。
G
でもなんか沼澤さんここ数年でいっぱい見送っちゃったね、周りの人。
N
そうだね、、。
G
浅野さんもだけど。青木さんとかみんな、、
N
みんな49だよ。
M
そうだ、みんなそうだ。
N
俺も49だよ。
G
沼澤さんは大丈夫!
N
かなあ。惜しまれていいかも。
G
絶対沼澤さん、あり得ない。
N
それはなに?グレースの勘?
G
占いで。はい。残念ながら。ふふ。

沼澤尚×mittan 2

(Jan. 2009)

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